母乳販売の実態

母乳のネット販売はリスクがいっぱい

最近の衝撃的なニュースの一つとして、母乳販売というのがあります。
事態は厚生労働省が注意を呼びかけるまでに至っており、大手新聞社などでも取り上げられて多くの人が知るようになってきました。

この問題となっている母乳販売は、インターネットで他人の母乳を販売しているというもの。
誰のかもわからない、また決して衛生的とは思えないような母乳をインターネットを通じで販売しているのですから、これほど怖い事はありません。

厚生労働省では、「衛生管理状況が不明な母乳を乳幼児に与える事は危険である」といった注意を全国の自治体に通知。
問題があると思われる販売業者には、販売停止といった指導をおこなうように求めるものとなっています。

また、消費者庁でも同じような注意を呼びかけています。
この事は医療現場でも注目されるものとなっており、厳密な安全確認をおこなわない限り、母親以外の他人の母乳を与えるのは危険が大きすぎるといって、母乳がなかなかでないで悩んでいるお母さんに注意するように促しているようです。

こうしたインターネットによる母乳販売の危険性や難しさは、東京都江東区にある昭和大江東豊洲病院がおこなう取り組みからもうかがい知る事ができます。
ここでは、国内でも唯一となる「母乳バンク」といったサービスがあり、早産や病気といった、いたしかたない理由で母乳が出なくなってしまった人の代わりに別の女性の母乳を与える取り組みをおこなっています。

使用される母乳の安全性は徹底的におこなわれ、提供する女性は血液検査から感染症の有無など…詳細にその健康状態が調べられる事となります。
また、飲酒や喫煙などの有無といった、生活習慣についても厳しくチェックされ、それらをパスすることで初めて母乳を提供できるドナーとなる事ができるのです。

ドナーから搾取した母乳はすぐに冷凍し、母乳バンクに送付。
細菌検査や定められた母乳成分の基準値をクリアーしているかどうかを確認。

さらに62.5度で30分間の低温殺菌処理がおこなわれ、細菌がいないことが確認されたら、使用されるまでマイナス70度で冷凍保存されます。
その保存期間は3ヶ月と決まっており、解凍後は細菌が繁殖しやすくなるため、24時間以内で利用されることとなっています。

こうした手のかかる工程をおこない、はじめて赤ちゃんの口に届くものとなります。
それだけの事をたかが一般の業者がやるのは極めて難しいものであり、それだけの厳しい安全処置をしないと、いくら母乳とはいえ赤ちゃんにとってはリスクが大きすぎるものとなるのです。
インターネットを通じての販売業者、そしてたとえ店舗を持っていても、医療機関のような厳密な施設が整っていないところでの母乳を購入するのは、とても危険であるといわざるをえないのです。

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